2024年12月18日水曜日

親が、養育の不安を抱えきれるようになると、子どもは育ちやすくなります。

  親が子どもに対して「早く自立してもらいたいんです。親もいつまで働けるか、わからないし・・・。」とか「今、勉強しないと大変なことになるよ」とか、どれも、親視点で言えば正しい言葉になります。しかし、子どもにとっては、親などの周囲から、せっつかれて自立しろとか、せっつかれて勉強しなさいと言われて、勉強しても、それは外発的な動機になるので、本人の内発的な動機ではないため長続きしません。むしろ、受動的になるので、困難なことから逃げたくなる心理になりやすくなります。そのため、結果的には、親が望む反対方向の、子どもの自立が遅くなったり、勉強をあまりしたがらないといった方向になりがちです。確かに、親の不安は妥当なものです。でも、親自身の持っている不安を、子どもにぶつけて、子どもに危機感を持ってもらって頑張れるようになるというのは、なかなか、そうはならないことが多いようです。

 子どもの未来に、親は根拠がなくても楽観的に捉えておく方が、子どもも前向きに自分の人生を送りやすいように感じています。親が、子どもに危機感をあおって、頑張れるようになるのは、今の時代には、あってないことが多いようなので、そこは少なめにして、親としては、そうした不安を自分自身が抱えられるようにできると、子どもも、自分の不安を抱えることができて、子ども自身も、適切に不安と向き合って、主体的、能動的な取り組みができるうようになりやすくなるので、親子ともに、そうなれるように、応援したいと思っています。

2024年12月11日水曜日

労働環境について思うこと

  小学校時代に、友人の家で、友人と喧嘩になって、殴り合いになるくらいまでになった際に、友人から「ここは、俺の家やぞ、俺のルールに従え!」と言われて、自分も、そうか~と思って、怒りを治めた記憶があります。人の家では、人の家として、気を遣うことの自覚を痛烈にした思い出でした。

 今、僕は大人になって、クリニックの院長になっているので、僕以外の従業員にとっては、「僕の家」で働いているということになります。だから、当然、僕よりも、スタッフは気を遣っているだろうし、その分、気疲れ的な疲労はありますよね。だって、人の家で働いているんだから。だからこそ、なるべく、スタッフには、休みを取りやすい労働環境にしたいと思っています。当院の従業員に、持続可能な労働環境を整備して、できるだけ健康的に働いてもらえるようにすることが、院長である僕の務めだと思っています。

2024年12月4日水曜日

人は、どうしても、人の評価を本能的に気にしてしまう。でも、それに負けない!

  大阪診療所協会の理事に今年の6月に就任して以後、数か月に1回、大阪の精神科医が集まって、いろいろな意見を話し合う会議に参加させてもらっています。周囲は、重鎮ばかりなので、自分が意見を言うと、周囲はどう評価するだろう。こうしたことを話して、相手はどう思うだろうということを考えると、どうしても、話している部分も、面白くなくなります。自分の持ち味がでないというか、消化不良というか。先日、2回目の会議があり、そこでは、どう思われるか、よりも、自分が考えたことを、なるべく、率直に話したつもりです。やっぱり、変なこと言ったかな?とか、相手がどう思っただろうか?とは気になります。でも、思ったことを、失敗を恐れずに発言してみる。その中で、学ぶことを大事にして活動してみた方が、自分的には成長できると思うので、そうしようと思っています。理事の在任中に、少しでも爪痕を残したいと思っております。