2021年7月7日水曜日

タイタニックと2人のアスペルガー症候群

 僕は映画とかアニメで、アスペルガー症候群の傾向のある人を探索して、その人の視点から、僕なりに物語を追っていくということを定期的にしています。

今回は不朽の名作『タイタニック』です。


ケイト・ウィンスレットが演じる上流階級の令嬢だったローズは、破産寸前の貴族の家の財政再建のため、母親が主導で成金の婚約者と政略結婚をすることになりました。

しかし、母親はアスペルガー症候群傾向で、また婚約者もアスペルガー症候群傾向であり、自分が社交場での交流がつまらない様子をしても分かってもらえないと、日々、空虚感を募らせていました。

婚約者は高価な宝石や自分の権力を誇示してローズの愛情を得ようとしましたが、ローズが本当に欲しかったのは「エンパシー」的な共感だったのです。

そこに、レオナルド・ディカプリオが演じるジャックという貧しい、しかしイケメンで才能のある絵描きとタイタニックで出会います。

母や婚約者は察して共感することができなかったという、ローズの苦しみや、心の中に潜む空虚感をジャックは急速に埋めていき、二人は瞬く間に恋に落ちていくという話し。


タイタニックが沈没する際に、ローズのお母さんは救命ボートで無表情で娘のローズが乗船している船の沈没する様子をみています。

あの状態を、皆様はどう感じたのでしょうか?

アスペルガー症候群傾向の母の脳内はパニック状態で、おそらく腹痛、下痢など内臓を含めて興奮していただろうと思います。

しかし、表情筋は無表情で、いわゆるフリーズ状態になっている(一種のパニック状態)だと思います。

決して何も感じてないわけではないのです。

ただ、そうした脳内のパニック、混乱を表出できないのです。

それが「シンパシー」なのです。

他にも、僕がなぜこの二人がアスペルガー症候群だと判断したのか?また、僕が思うローズとジャックの恋と行動心理なども述べたいのですが、今日はこの辺でやめておきます。